お届けする柿の状態

収穫と発送
硬いけど熟した柿を収穫
弊農園ではこのようなカラーチャートを利用し、しっかり色づいている硬めの富有柿を収穫しています(現在はこの手袋が販売していないので、自家製のチャートを利用しています)。誰がやってもバラつきがありません。そして、収穫翌日には、ほとんどの柿を発送します。小売店では熟しすぎて柔らかくなった柿をよく見かけますが、弊農園の富有柿は思い切り握ってもほとんどへこまない硬さでシャキッとした食感を楽しめます。1週間〜10日ほどは硬い柿を楽しめます(柔らかい柿がお好みのお客様は、追熟させれば柔らかくなります)。
箱詰めの前にお掃除
収穫後、サイズや等級を選別します。通常はそのまま箱詰めに入るのですが、実は柿のヘタの中には小さなクモがよく隠れています。そのため、段ボールを開けると中から虫が出てきてビックリすることがあります。リビングルームで虫が出たら気持ちよくはないですよね。そのため、弊農園ではすべての柿のヘタに四方からエアブロアーを当て、虫を吹き飛ばしています。随分と減らせていると自負します(ただし、100%は不可能です。自然のものですので、どうしても入ってしまう場合があることはご了承ください)。
虫を吹き飛ばしてからいよいよ箱詰めに入りますが、さらに贈答用の商品はヘタを歯ブラシで磨きます。贈答品ですので、果実だけでなくヘタ部もキレイになって嬉しさも膨らみます。また、ヘタに水分を補給して日持ちさせる効果もあります。訳あり商品は歯ブラシでは磨きませんが、1つずつ湿った布で拭いています。
箱詰めはビシっと統一
贈答品は1つずつ包装紙で包みます。この包み方と並べ方はいろいろありますが、統一していないとバラバラになります。弊農園ではこの写真のように果実をしっかり包み、斜め方向に「富有柿」の文字がビシっと並ぶように統一しています。非常に手間暇のかかる作業ですが、お客様が箱を開けられたときの喜びが違います^^
箱詰めが終わると、上段にミラーネットという緩衝材を配置します。これにより、上に重い箱が乗っても重量が分散され、配送中に富有柿が傷ついたり割れることを防ぎます。ミラーネットは訳あり商品も含むすべての商品に配置しています。
納品書や領収書は入っていません
発送する箱に入っているのは、商品とチラシ(弊農園の名前や今年の生育状況、保存方法、料理などを紹介したものです)のみで、値段等がわかる領収書や納品書などは入っておりません。これらをご希望のお客様は、ご注文時に「備考欄」にてお伝えください。
発送のタイミングが分かりやすい!
農産物の産直サイトの大半は、到着のタイミングがわかり辛いですよね。富有柿も収穫時期は1か月以上ありますし、ご注文の順番でいつ到着するのかわかりません。そのため、弊農園では発送状況をお伝えしています。これをご覧になることで、発送のタイミングが近づいていることがわかります。
発送メールに加え、伝票番号も!
商品を発送後、「発送しました」というメールを送ります。でも、ご自宅へのご注文でないと到着状態はわかりません。「発送したというメールがきたけど、無事に到着したのかな? でもこちらからは聞きづらいなぁ」というご不安もありますね。弊農園の発送メールには配送伝票番号を記載していますので、ゆうパックのHPから配送状態が分かりますので安心です^^
栽培方法
光をたっぷり受け取る剪定
主枝や亜主枝という骨格となる枝を真っすぐに伸ばします。それらの骨格枝から、柿が実る細い枝を左右に広げるように配置します。その間隔を広くし、内向きの枝も極力切ることで、葉っぱが全体的に広がり採光性が高くなります。枝を少なくするため収穫量は減りますが、光合成がとても効率よく行われ、栄養が果実にたっぷり回ります。
堆肥や有機肥料で土を柔らかく
剪定をしながら、1月末には畑に堆肥を撒きます。堆肥は土壌微生物の大好物! 毎年、1反につき1〜2トンの堆肥を撒いていますが、土が充実して柔らかくなってきます。たくさんの微生物が繁殖し、有機肥料を分解し柿の栄養になります。また、除草剤は使わず、草も刈ることで有機物として還元され、土壌を育ててくれます。美味しい柿作りを土台から支える土づくりです。
早期摘蕾で栄養を集中
柿は新しく伸びてきた枝にたくさんの蕾がつきます。蕾が生長する際には多くの養分を消費しますので、余分な蕾を取る摘蕾(てきらい)という作業をします。できるだけ早く終わらせることが大切ですので、5月中に1回目の摘蕾を終了させ、6月半ばに2回目も終了させます。また、残す蕾も通常の1枝1果より減らして、その分、残った蕾の成長を促しています。
着果数の制限でもう一押し!
摘蕾のあと7月に摘果(てっか)という最終的に残す柿を決める作業を行います。従来より最後に残す柿の数を20%以上減らし、残した柿にたくさんの養分がまわるようにしています。写真の枝ですと以前は4つ残していたのを3つにしました。また、上記の早期摘蕾に続き、摘果も例年より2週間以上早く行い、少しでも残した柿に養分が集中し、大きく甘い柿づくりを目指します!
栽培方法に関しましては、こだわり農法のページやブログでも詳しくお伝えしています!